事務所の顧問先様へ「お知らせ」を発行しています。
冒頭の私の雑多な所感を引用します
お知らせNO130 令和4年2月7日 税理士 冨岡弘文
なんとか東京オリンピックを終えたかと思ったら、北京の冬季オリンピックが開幕です。
きらびやかな開会式も政治的な感情抜きには見られませんでしたが、4億個とも言われる監視カメラで行動を制限して感染予防を徹底してきたのですから、無事の成功を祈ります。
何よりアスリートは純粋で美しいです。
元サッカー部としては、世界的にはオリンピック以上に注目を集めるサッカーワールドカップ予選も目が離せません。
個人的には来月の東京マラソンに出場予定です。
健康管理アプリで日々の状況を報告とか、接種証明を用意とか、次々に指示が来ましたが、ここに来て、選手全員のPCR検査を実施するとのお達しです。
そして最終判断は2週間先延ばしだそうです。
数万人規模のイベントは悩ましいものです。
私は、第1回の東京マラソンにも出場しましたが、選手も運営も地元の声援も、世界一の大会が出来上がったと感動しました。
スタート地点で発起人の石原都知事を見つけ「アリガトー!」と手を振ったのを覚えています。
石原慎太郎という人は、人によって好き嫌いはあったかと思いますが、私は中学生ぐらいの頃から憧れのような感情をもっていました。
都知事になってからは革新的な取り組みで、失敗もあったし、こんな人がボスでは職員は文句もあっただろうけど、偉業は数えきれません。
多くは訃報と共に記事に書かれているのですが、本人は都知事3選を果たした時点で「都知事としての一番いい仕事は、会計制度の改革だと思っている」と語っています。
石原さんは一橋大学に入学して会計士の勉強をしたものの挫折したそうです(一方で、太陽の季節を2日で書いたと言うのは驚きですが)。
東京都の財務管理に一般企業と同じ複式簿記・発生主義に基づいた決算を出せるように改革しました。
「国政にいたときも提案したけど実らなかった」そうです。
予算を組んだ以上は、とにかく遣わないといけなくて、成果の検証がなおざりでは困ります。
事業実施時期の繰延に対応し、費用と収益の対応関係を測定するのが簿記の技術。
東京都はこれにより、年度決算の報告が早まり、効率的な税金の使い方が検証可能になりました。
一般企業では当然のことが「簿記」を知らない組織ではまだ行われていないのが実態なのかもしれません。