◆「今回みたいな有事の時には、儲かった人の税率をどんどん上げればいい」(3月25日、実業家の前澤友作氏)――自身のツイッターで。新型コロナウイルスの流行に伴う経済対策として検討されている現金給付案について、「現金給付の対象から富裕層が外れるそうだけど、仕分けるのも面倒で時間かかるだろうから、いったん全員に無条件で現金配って、コロナイヤーでも余力のあった富裕層からは、何らかの税金を臨時徴収する方が効率良いのではと思った。もちろん僕は応じます」と投稿した。続けて、「儲かった人の税率はどんどん上げればいい。税率上げると富裕層が日本から出て行っちゃう、ってよく言うけど、儲けさせてもらった生まれ故郷に恩返しできないような人はとっとと日本から出ていけばいい。富裕層が国からいなくなったらどうする? また新しい富裕層が生まれるだけです」と持論を展開した。
◆「消費税は全世代型社会保障改革を進めていく上においては、どうしても必要な税」(3月28日、安倍晋三首相)――記者会見で。新型コロナウイルスへの経済対策として消費減税を求める声があることに対して、「若者からお年寄りまで全世代型社会保障改革を進めていく上においては、どうしても必要な税であり、そのために引き上げたところです」と語り、「さまざまな議論が行われていますが、私はなるべく即効性のあるものがいい」として、減税より現金給付が望ましいとの考えを示した。その内容については、「ターゲットを置いて思い切った給付を行っていく」「大胆な需要喚起策を講じていきたい」と語るにとどめ、具体策は提示しなかった。また政府の要請に従ってイベントなどを自粛した業者に対しては、「税金で補償することはなかなか難しい」と述べた。
◆「東京都に入るときに税金を取っちゃえばいいんだ」(3月29日、タレントのビートたけしさん)――出演したテレビ番組で。小池百合子都知事が「不要不急」の外出の自粛を求めたことを受けて、「言葉が分かりづらい。用もないなら外行くなって言えばいいじゃないか」とコメントした。また首都圏の複数の自治体で東京都へ行くことを自粛する要請が出ていることについて、「都に入るときに都税を取ったらいい」と提案した。
~この記事は 「税理士新聞」から許可を頂いて転載しています~
第1660号(4月5日号)