「はんのうはんエックス」は農業収入と兼業収入を組み合わせて生計を立てるライフスタイル。
総務省地域力創造アドバイザーで美術博士の塩見直紀氏が1990年代後半に提唱した。
「半農半士」、「半農半サラリーマン」、「半農半エンジニア」、「半農半芸術家」など資格や専門スキルを持つ人から、夢を追い求める人までX職は幅広く、年齢もさまざま。
コロナ禍以降、テレワークの普及で「半農半サラリーマン」の移住や2地域居住が現実的になり、外出自粛期間を経てライフスタイルを見つめ直す人が増えたことから注目された。
自治体によっては、移住や就農を後押しするための支援策を打ち出しており、半農半Xの求人をしている農家もあるという。
愛知県では特設サイト「半農半Xな暮らしガイド」を公開し、県内自治体が実施している支援策を掲載。
また島根県は半農半X支援事業で就農前の施設整備と定住・就農初期の営農に必要な経費を助成している。
農水省は、農村の活性化と地域産業の振興のために、半農半Xとして農業に参入する静岡県の企業を資料に掲載している。
この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。