「税務職員ふたば」とは、国税庁が導入しているAI(人工知能)税務相談チャットボットのこと。
チャットボットとは「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせた造語で、「ふたば」では女性の税務職員がイメージキャラクターとなっている。
当局のホームページからアクセスして質問項目をメニューから選択するか文字で入力すると、AIが適宜判断して回答してくれる。
パソコンのほかスマートフォンからもメンテナンス時間を除き24時間利用できる。
質問できる税務相談内容は「年末調整」「所得税の確定申告」「消費税の確定申告」「インボイス制度」となっている。
文字入力は話し言葉でも可能としているが、「確定申告ってしなきゃダメ?」など、くだけすぎていると反応できない場合もある。
また、ふたばの回答範囲は毎年の法令改正に準じてリニューアルしているため、過去の年度分には対応していない。
2019年の導入時に年間37件だった「ふたば」の利用者は21年には590万件と急増している。
当局では確定申告会場に行かなくても税務相談がいつでも可能な環境整備を進めることで、自宅からのe-Tax利用を強力に後押しする狙いがあるという。
なお、名前の由来を「ふたば」自身に尋ねてみると、「双(ふたり)話(はなす)」という意味だと答えてくれる。
この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。