画像生成AIとは、文章や単語で出来上がりのイメージを指示したり、元となる画像を指定したりすると、自動的に画像やイラストを生成するソフトのこと。
2022年6月にリリースされた画像生成AIサービス「Midjourney」がブームに火を付け、その後「Stable Diffusion」など多数のサービスが生まれた。
画像生成は、ディープラーニングと呼ばれる機械学習の手法で行われる。
インターネット上などにある膨大な数の写真やイラストを取り込んで学習し、そのデータを基に画像を生成する仕組みだ。
かつてAIが生成する画像は、ひと目で分かるほど不自然な出来上がりだったが、現在では本物と見分けのつかないような品質となっている。
今年5月に集英社の週刊プレイボーイ誌は、AIで生成した「グラビアアイドル」の写真集を発売した。
またAdobe社の画像生成AIは、実際の写真に建物を「追加」したり、写っていない部分を「補完」したりできるという。
ただ本物と見分けのつかない画像が生成されることで、フェイクニュースへの利用などの懸念は強い。
また学習元が既存の写真やイラストであることから、著作権関連のトラブルも発生している。
前述のプレイボーイ誌はその後、「生成AIをとりまく様々な論点・問題点についての検討が十分ではなかった」として、写真集の販売を中止している。
この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。