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「フィッシング」 押さえておきたいIT用語

フィッシング

フィッシングとは、電子メールやメッセージアプリを悪用した詐欺手法のひとつで、実在する組織を騙ってユーザーネームやパスワード、アカウントID、ATM暗証番号、クレジットカード番号といった個人情報を詐取するものを指す。
ニセのサイト(フィッシングサイト)へのアクセスを誘導し、個人情報を入力させる手口となっている。

国税庁はこのほど、国税当局を騙ったフィッシングが多発しているとして注意喚起している。
「【国税庁】未払い税金お支払いのお願い」「税金のお支払い方法に問題があります」といった文面のショートメッセージ(SMS)を通じてニセの国税庁ホームページにアクセスさせ、クレジットカード情報を抜き取る事例が相次いでいるという。
不正なアプリのインストールや金銭の払込みを要求してくる事例も確認されている。国税庁は「国税庁・国税局・税務署からSMSを送信することはありません」としている。

国税当局を騙ったフィッシングが相次いでいる事態を受け、情報処理推進機構(IPA)も「SMS内のURLをタップしないように注意してください」とし、不用意にリンク先に接続しないよう求めている。

また、日本サイバー犯罪対策センターは、国税庁を騙ったものに限らずフィッシング被害が相次いでいると警告している。
具体例としては、通販サイト「アマゾン」を装って個人情報を抜き取る事例が確認されているという。

 

この記事は「税理士新聞」から許可を頂き転載しています。

税理士 冨岡弘文

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