保険会社が保険料を計算する際に用いる指標のひとつで、契約者から払い込まれた保険料を運用して得られるものと予想される運用利回りのこと。
保険会社はあらかじめ資産運用による一定の運用収益を見込んだうえで、その分を保険料から割り引いており、その際の〝割引率〟が予定利率となる。予定利率が変わっても保険金の額は変わらないため、予定利率が高くなると保険料は安くなり、予定利率が低くなると保険料は高くなる。予定利率は金融庁が10年国債の平均利回りを基準に設定している「標準利率」をもとに、保険会社ごとにそれぞれの状況を反映して決める。
生命保険の保険料は、予定利率のほか、予定事業費率、予定死亡率という3つの予定率をベースに算出されている。
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