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「ASP」 押さえておきたいIT用語

ASP

ASPとは、インターネットを介して利用できるソフトウェアやアプリを提供するサービス事業者を指す。
Application Service Providerの略。代表的な例としては、ウェブメール「Gmail」を扱うGoogleやクラウドサービス「iCloud」を提供するAppleがある。
クラウド会計ソフトやグループウェアを販売するサービス事業者もASPにあたる。

企業がASPのサービスを利用するメリットとしては、ASPにサーバーのメンテナンスやシステムのバージョンアップといった作業を任せられるため、保守・管理の手間が省ける点が挙げられる。
また、システムを自社で開発・運用するよりも、一般的に低コストかつ短期間で利用開始できる。

デメリットとして、ASPにより提供されるサービスは不特定多数のユーザーや企業の利用を想定して作られているため、自社開発のシステムと比較してカスタマイズ性に乏しい。
また、サービス上に保存する顧客データなどの情報はASPのサーバー上で管理されるため、ASPに回線トラブルやシステム不具合が生じると一時的にサービスが利用できなくなるリスクがある。

ASPはインターネットが広まった1990年代の末頃から増えはじめ、高速通信回線「ブロードバンド」の導入に伴って普及した。特に近年の働き方改革やコロナ禍でリモートワークが浸透したことにより導入が加速している。

※この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。

税理士 冨岡弘文

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