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Peppol(ペポル)  「押さえておきたいIT用語」

Peppolとは、標準化された電子書類をオンライン上でやり取りするための世界標準規格のこと。
Pan European Public Procurement Onlineの頭字語でペポルと読む。
EU発祥だが、欧州以外を含む30カ国以上で採用されており、Peppolをベースとしたデジタル経済圏の構築が進みつつある。
PeppolはEDI(電子データ交換)の一種だが、これまで互いに通信できなかったEDIソフトを標準化し、リンクさせた仕組みによって構築されている。
標準化されている書類の種類は、デジタルインボイス、注文データ、注文請書、商品カタログ、出荷ドキュメント、受領確認通知などがあり、ベルギーの非営利組織によって管理されている。
ただ、国によっては取り扱いのない文書もあるので確認が必要となる。

現在も電子文書には様々な形式があり、その通信手段も多様であることがビジネスプロセスの妨げになっていた。
そこでPeppolはそのような課題を世界規模で一本化し、さらに取引先との確実な相互確認がPeppol IDとパスワードにより可能となっている。
これにつき国内取引だけでなく、国をまたぐ場合であってもBtoB、BtoG(企業と政府間のビジネス)に関わらず電子取引がスムーズに行える。
また、誤って犯罪組織と取引するリスクも軽減できる。
利用には、政府認定の民間サービス供給会社を経由して、Peppolの送受信基盤となるアクセスポイントを準備する必要がある。

なお、Peppolの利用は個人の自由となっている。

 

この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。
相模原市の税理士 冨岡弘文税理士事務所

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