◆「税務行政に対する信頼を著しく損なう行為だ」(12月28日、札幌国税局広報)――元職員が告発されたことを受けて。資料調査課に勤務していた元職員が、在職時にみずから実質的に経営していた不動産会社の仕入れにかかった費用を水増しして、不正に消費税約300万円の還付を受けていたとして同国税局に告発された。一昨年から去年にかけては、別の方法で約500万円の消費税の納税を免れていたという。この職員は、自宅で大麻草を栽培していたとして、昨年8月に逮捕・起訴されていた。同国税局は告発を受け、「税務行政に対する信頼を著しく損なう行為であり、誠に遺憾だ。今後、二度とこのようなことが起こらないよう、綱紀の厳正な保持についてより一層の徹底を図る」とコメントした。
◆「すべての給料を取っておいても納税額が足りない」(1月2日、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さん)――自身のYouTubeチャンネルで。公営ギャンブルで得た勝ち金などの一時所得にかかる税負担について、「ホンマにマジで税金やばいねん。もうどう計算しても足らないんですよ。12月の給料、1月から3月の給料を全部なんにも使わんといても、3月に払う所得税と住民税のやつ足りひんねん」と苦境を明かした。粗品さんは昨年11月に競艇で約350万円を勝つなど多額の一時所得を得る一方で、大負けもしていることから手元の納税資金に苦慮しているとみられる。この日に配信した動画では、「(納税資金のために)増やさないと」と競艇に挑戦したが、予想を外して100万円を失う結果となった。
◆「税金って何のために払ってるんだろうね?」(1月4日、俳優の伊原剛志さん)――自身のツイッターで。新型コロナウイルスの流行の拡大によって緊急事態宣言が再発令される可能性を受けて、「緊急事態宣言出すんだったら補償もやろ!」、「手厚い補償があったら(緊急事態宣言に)納得する人多いんちゃうの」と投稿し、自粛要請にとどまる政府の姿勢に疑問を呈した。また「税金って何の為に払ってるんだろうね?こんな大変な時に助けてくれないなんて」と述べ、「(これまでの給付金は)一人当たりたったの10万、使うと消費税1割かかる、訳分からん。今は優先して国民のために使ってくれよ!」と注文を付けた。
~この記事は 「税理士新聞」から許可を頂いて転載しています~
第1688号(1月15日号)