◆「通常の脱税事件では考えられないずさんな立証だ」
(3月29日、工藤会裁判の弁護士)―同会トップの野村悟被告の最終弁論で。
暴力団が下部組織から集めた上納金が所得税法違反に問われた裁判で、野村被告側は最終弁論まで完全無罪を主張した。
検察が主張する上納金の私的流用について弁護側は「私的に使われたとされる出金は、口座の全46回の出金のうちわずか4回。
これを取り上げて口座が個人に所属するという主張は乱暴だ」と述べ、「通常の脱税事件では考えられないずさんな立証だ」と訴えた。
判決は7月18日に言い渡される予定。結審後、野村被告は「無罪になるでしょう」と話したという。
~この記事は『税理士新聞』より許可を頂いて転載しています~