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「OCR」 押さえておきたいIT用語

OCR

OCRとは「光学的文字認識=Optical Character Recognition」の略語で、手書きの資料や印刷物から文字や数字を読み取り、コンピューター上のテキストデータに変換するITツールのこと。

変換したテキストデータはワードやエクセル、会計ソフト、受発注ソフトなどさまざまな業務アプリで活用可能だ。
改正電子帳簿保存法やインボイス制度など帳簿書類のデジタル化を促す税制改正が相次ぐなか、さまざまな会計ソフトで標準搭載されるようになっている。

一般的なOCRの利用手順は、
①紙の書類を撮影もしくはスキャンして画像データにする、
②画像データ上で読み取りたい範囲を指定する、
③読み取り機能を使って対象範囲をテキストデータ化する、
④変換後のデータに間違いがないか目視で確認する――となっている。

近年は、過去の入力内容や読み取りミスなどを学習できる人工知能(AI)との連携により、範囲指定の自動化や高精度な読み取りが可能となった「AI-OCR」も普及している。

デジタル庁が管理する新たな電子請求書「デジタルインボイス」に対応した会計ソフトの多くでも、OCR機能は標準搭載されていく見通しだ。
例えば弥生が開発を進めている「スマート証憑管理」では紙やPDFの請求書をOCR読み取りできるようにすることで、デジタルインボイス同様、仕訳を自動処理できるようになるという。

 

この記事は「税理士新聞」から許可を頂き転載しています。

相模原市の税理士 冨岡弘文税理士事務所

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