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「スターリンク」 押さえておきたいIT用語

スターリンク

スターリンクは、人工衛星を経由してインターネット環境を提供する通信サービスだ。
世界的な大富豪イーロン・マスク氏の米宇宙開発企業「スペースX」が手掛けている。
ロシア軍の侵攻により通信インフラが破壊されたウクライナで活用が進み、注目を集めている。
高度約550キロメートルの「地球低軌道」に打ち上げた通信衛星を活用し、世界中のどこでも高速インターネットが使えるようにする仕組み。
ネット回線が繋がりにくい過疎地や山間部、砂漠といったエリアで利用が想定されている。
また、従来の無線通信を中継する「基地局」が地震や台風などの大規模災害により停止したときの代替手段としても活用が進み、1月には海底火山の噴火で通信インフラが破損したトンガでも用いられた。

2021年時点で約2500基の人工衛星が放たれており、17カ国でサービスが提供されている。
将来的には約1万2000基を打ち上げることで、世界中で活用できるようになるという。

もっとも、同社によればすでにほぼ全世界でサービス提供が可能な状態にあり、各国の許可を待っている段階という。
3月にはウクライナ政府の要請を受け、同国でのサービス提供と支援を始めた。

日本では通信企業のKDDIがスペースXと業務提携を結んでおり、2022年中のサービス開始を予定する。

※この記事は「税理士新聞」に許可を頂き転載しています。

税理士 冨岡弘文

 

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