文部科学省が2022年に公募を開始した大学への公的資金助成制度。
研究論文の減少や質の低下などを改善するため、世界トップレベルの研究機関を目指す大学を「国際卓越研究大学」として認定し財政支援するもの。
当初、東大や京大など10大学が公募に応じていたが、23年9月に東北大学だけを候補に絞って審査。
文科省は11月8日、東北大学を全国初の「卓越大」として正式に認定した。
東北大は、政府が創設した10兆円規模の大学ファンドの運用益から、初年度約100億円の助成を受ける見通し。
助成期間は最長25年。東北大の計画には、教授・准教授らが複数人所属して運営する従来の「研究室・講座制」から脱却し、若手研究者が自立した環境で新分野の研究に挑戦できる体制へ移行するなど、大胆な組織改革も盛り込まれている。
「卓越大」には最終的に数校が認定される見通し。
文科省では今年度中に2回目の公募を予定している。
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