自由民主党の党首である「総裁」を選出するための選挙。
立候補するには自民党に所属する国会議員20人の推薦が必要となる。
国会議員は1人につき1票を持ち、国会議員票と党員・党友票を同数に設定する。政権与党である自民党は現在、衆参両院で第1党としての議席数を有するため、実質的に次の首班(内閣総理大臣)を選ぶ選挙となる。
9月12日告示、27日投開票で予定されている今回の自民党総裁選は、国会議員票367票、党員・党友票367票の合計734票で争われる見通し。
1回目の選挙で過半数の票を獲得する候補者がいなかった場合、得票上位の2人によって決選投票が行われる。
決選投票では国会議員票367票と、同党の各都道府県連に1票ずつ割り振る地方票47票の合計414票で総裁を決める。
党員・党友票は世論に近い投票行動をするとされる。
故・安倍晋三氏が無投票で選出された2015年の総裁選から国会議員票と党員・党友票を同数とし、決選投票では各都道府県連に1票を配分するという規則が適用されるようになった。
菅義偉氏を選出した2020年の総裁選では国会議員票の394票に対し、党員・党友票は141票として地方票の比重を減らした。
岸田文雄氏が選出された前回、2021年の総裁選では国会議員票と党員・党友票を各382票として同数にそろえた。
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