オープンソースとは、コンピューターのソフトウェアの設計図である「ソースコード」を、作成者が無償で一般公開すること、またそうした形でソフトウェアを作る開発方式のことを指す。
作成者が著作権の一部を手放してオープンソースにすることで、誰でもそのソフトウェアの改良・再配布・商用利用が行えるようになる。
世界中のプログラマーにより半永久的に改良され続けるというメリットがある一方で、著作権を独占していれば得られたであろう利益を作成者が享受できないデメリットがある。
それでもオープンソースに踏み切る理由には、何より前述したように世界中のプログラマーの力を借りてソフトウェアを改良できるというメリットがある。
また作成者が名を上げ、技術者のコミュニティーを形成できるという利点もある。
技術者の転職の多い米国では、作成に関与したプログラマーが退職後もオープンソースを通じて貢献してくれるというケースもあるようだ。
またソフトウェアの利用者にとっては、世界中のプログラマーに検証・改善されているため信頼性と透明度が高く、有償の商品より廉価で利用できるメリットがある。
オープンソースの有名なソフトウェアとしてはOSのLinux、ウェブブラウザのFirefox、メールソフトのThunderbird、スマホOSのAndroidなどがある。
この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。