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押さえておきたいIT用語 「レガシーシステム」

レガシーシステム

レガシーシステムとは、古い技術や仕組みで作られている販売管理システムや在庫管理システム、財務会計システムといったITシステム全般を指す。
国によると2025年には「21年以上にわたって稼働しているレガシーシステム」が国内のシステムの6割を占めるようになり、「高コストなレガシーシステムの保守・運用にIT人材が浪費される」ことで年間最大12兆円の経済損失が生まれる見込みとなっている。

レガシーシステムの問題点としては、
①新技術との互換性が低く、IT技術のトレンドの変化に対応できない、
②ソフトウエア会社からのサポート切れやプログラム設計書の紛失、担当技術者の退職でメンテナンスが困難になる、
③プログラム言語の衰退による技術者不足で保守運用コストが高額化する、
④年々膨大化するデータ量に処理能力が追い付かなくなりシステム障害が発生しやすくなる、
⑤遠隔操作に対応していないシステムが多くテレワークのような働き方の多様化に対応できない
――などがある。

レガシーシステムを脱却する主な方法としては、同様の機能をもつシステムを新しいプログラミング言語で開発し直す「リライト」や、システム・機材の古くなった箇所を部分的に刷新する「リホスト」、既存のシステムを維持しつつクラウドサービスなど新たな環境に移行させる「マイグレーション」がある。

 

この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。

 

相模原市の税理士 冨岡弘文税理士事務所

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