事務所の顧問先様へ「お知らせ」を発行しています。
冒頭の私の雑多な所感を引用します。
令和4年4月5日 お知らせNO132
税理士 冨岡弘文
以前も触れましたが、昭和35年(1960年)生まれの私は、令和のいま、自分の生まれる15年前に戦争が終わったのだと気づくと愕然とします。だって、61歳の感覚では15年前なんて、ついこの前です。
私の中の昭和では、既に戦争は遠い過去の出来事でした。小さい頃、父は風呂で私に軍歌を歌ったし、少し早く生まれてたら戦闘機に乗りたかったのだ、などと話してくれました。しかし、両親の子供の頃の話なんて現実味はありません。
私たちの「昭和」は、高度経済成長の熱狂のもと、少し前の戦争を歴史上の出来事にしてしまった。ベトナム戦争も、その後の中東の紛争も感覚としては対岸の出来事でした。
一方、自分の時代に起こったことは、震災や、飛行機事故、凶悪事件も、自分の実感として、悼みや怒りの感情が刻まれています。
いま、生まれる15年前に戦禍にあったことを自覚して、ウクライナの惨状は看過できません。ロシアがウクライナに対し、一方的に侵略することを、日本人の誰も認めてはいないでしょう。専制的リーダーによる蛮行として、許せない思いが募ります。
日本の歴史を学ぶと、明治維新以降の日本では、国民の世論が戦争を支持していました。専制的なリーダーが勝手に始めたとは言えないようです。しかし、当時の世論とは、意見を言える「国民」とは、一部の階層や性別に限られていたように思え、当時でさえ国民の総意とは思えません。一方で、戦争と無縁の平成を経て、現代のすべての日本人にとって世界平和こそが至上の願いでしょう。核兵器阻止を訴える権利と義務もあります。
自分の時代に起きているこの事態に、私はどう向かい合ったらよいのだろうと自問します。せめて僅かな寄付で、戦火に遭った人々を支援することぐらいでしょうか。
いずれにしろ「対岸の火事」とは思えません。
担当者の変更について
4月は人事異動の季節です。弊所では人の異動は滅多に無いのですが、お客様の担当者変更は機会を見て、定期的に行う事を心掛けています。
同じ状況が続くと作業効率は上がりますが、変化は気づきをもたらし、顧客サービス改善のきっかけになるという経験則があります。
また、そのお客様を担当した経験がある者が増えると、現担当者が不在の際にも、前任者が電話口などでお役に立てます。コロナ禍に、このようなリスク管理は重要と心得ます。
更に、弊事務所では、決算や申告書について、トリプルチェック体制で臨んでおります。お客様の決算や税務上の課題などを、そのお客様を理解する者たちと議論することで、成果を得やすい環境づくりになるものと思います。
業務に支障が無いように緩やかに実施して参りますので、ご理解、ご協力を宜しくお願い致します。