冨岡会計ブログ(セミナー情報・メディア掲載・税務コラム)

税理士所感 自主申告納税という尊敬されるべき資質

事務所の顧問先様へ、「お知らせ」を発行しています。

冒頭の私の雑多な所感を引用します。

令和2年5月8日 お知らせNO111  税理士 冨岡弘文

 

電車に乗らない、車も使わない、自転車にさえ乗らないで、家から出るのは運動不足解消の散歩やジョギングのみ。
私と同様の生活でゴールデンウイークを過ごした日本人は多かったのではないかと思います。

政府による緊急事態宣言が発令されたと言っても、罰金や罰則、まして体罰などはありません。
しかし、国民は社会を信じ、自らの責務を理解し、自身を律することが出来る。
改めて素晴らしい国だと思います。

ところで、公務員やサラリーマンの多くは、自身の納税の苦労を知りません。
そんなサラリーマン氏の中には、「自営業者は税金をごまかしてしている」などと言う人もいますが、もしも彼が自営業者に倣い、自分の税金について帳簿に基づく申告を試みるなら、そんな台詞は出てこなくなるに違いありません。

経営者が日々の面倒な経理を行い、自ら税金の申告と納税を行う。
納めるべき税のボリュームを実感し、資金繰りの苦悩と対面する。
これは単に税務調査が怖いからではない筈です。
経済社会の一員として、責任の重要さと取るべき行動を理解し、脱税の誘惑から自らを律することが出来る。
社会から尊敬されるべき資質なのだと理解してもらえるものと思います。

そのように社会に貢献してきた我々です。
この厄災を乗り越えるべく、政府の施策をしっかり理解し、活用したいものです。
そして何としても危機を乗り越えねばなりません。

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