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押さえておきたいIT用語

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NFT

NFTとは、画像や音声などの電子データに替えのきかない識別情報をもたせ、商品としての希少性や唯一性を与えようとするデジタル技術を指す。Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略語。
インターネット上で売買されるアート作品やアイドルのトレーディングカード、声優の声などで実用化されている。従来のデジタル作品は、簡単に複製ができるうえインターネットを通じて再配布が可能なため、大きな資産価値を与えることは難しかった。しかしNFTを活用したデジタル作品では、最初の購入者から現在の所有者に至るまでの取引履歴が記録されて商品としてオリジナル性の担保が可能になるため、複製品では代替できない世界で唯一の作品として価値が証明される。
売買は「NFTマーケットプレイス」という専門のウェブサイトを通じて行われる。決済は仮想通貨を通じて行われるため、専用の口座を用意する必要がある。
作品が二次流通されると制作者に対しても一定の報酬が還元される仕組みになっており、買い手のみならずアーティストの権利保護にもつながる。
2021年9月には、日本の小学3年生の男子児童が夏休みの自由研究で制作したNFTのアート作品が240万円で購入されて話題となった。米データ会社Chainalysisの調べによると、21年のNFTの取引総額は4.7兆円に上るという。

 

~この記事は「税理士新聞」より許可を頂いて転載しています~

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