◆「このご時世にほんと政治家こそ税金アジャースでしょ」(5月8日、丸山穂高衆院議員)――自身のTwitterで。新型コロナウイルスの流行を理由とする議員給与の2割削減を受けて、議員報酬の給与明細を公開した。削減後の手取りは約63万円で、「手取りは人によって前後あるが大体マイナス17万円ぐらい」と削減前と比較した。その上で、「これとは別に月100万円の文通費、政党交付金の分配、維新も含めた幹部が使いたい放題の政策活動費など」と自由に使える金額の大きさを示し、「いやーこのご時世にほんと政治家こそ税金アジャース(ありがとうございます)でしょ?」と自身を含む国会議員の恵まれた立場を皮肉った。
◆「ちゃんと税金払ってんだし、政治に口を出したっていいじゃないか」(5月12日、お笑い芸人の太田光さん)――自身のラジオ番組で。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんが検察庁法改正に反対する投稿をSNSに投稿したものの、その後批判を受けて削除したことについて、「かわいそう。納税者でちゃんと税金払ってんだし、政治に口出したっていいじゃないか」と擁護した。さらに「『お前は歌だけ歌ってろ』って言われたんでしょ。ひどいこと言うよな。なんで駄目なんだ。そのくせ、『投票行け行け』って、政治に参加しろって言うくせに」と指摘し、批判者に対する不快感をあらわにした。
◆「性風俗事業者を区別することに、正直疑問は持ちました」(5月12日、麻生太郎財務大臣)――財政金融委員会の答弁で。持続化給付金が性風俗事業者を対象から除外していることについて、職業差別になり得るとの指摘を受け、「社会通念上、性風俗事業者に公的資金を投入して、誰も文句を言わないのかという話ですよね」としつつも、「ただ対象外になるのはテレクラとかストリップだけど、キャバレーやナイトクラブは対象。どこが違うのか、正確に言ってみろ、って経産省に聞いた? 違いを答えられるほど(官僚に)経験ないのが多いからね」と、からかいまじりに制度設計に疑問を呈した。その上で、「私は所管じゃないんでなんとも言いようがありませんけど、区別してあるところに関しては、正直、疑問を持ちました」と答弁を締めくくった。
~この記事は 「税理士新聞」から許可を頂いて転載しています~
第1665号(5月25日号)