◆「安定して入ってくる収入である税にこだわる」(10月21日、松本太郎・廿日市市議)――初当選後の所信表明で。世界遺産・厳島神社がある宮島の景観保守などのために、『入島税』の導入を掲げて市議選に初当選した。宮島への来島者は10年前に比べて約100万人増加しているといい、「電線の地中化や道路の補修など、宮島は安定した維持修繕費が必要だ。その方法として、安定して入ってくる税にこだわる」と述べた。「金額は来島者1人当たり100円が適当」との考えも示した。同島への入島税は過去にも検討されたが、徴収コストや観光業への影響への懸念などから見送られている。
◆「本来は区民のために使うべき税金をこんな形で使いたくない」(10月24日、長谷部健・渋谷区長)――定例会見で。区内のスクランブル交差点などに多くの人が集まることが予想されるハロウィーンの時期に備えて、警備費などに約1億円の予算を充てることを決めた。「本来は区民のために使う税金。本音としてはこんなお金を使わず、マナーやモラルに基づいて楽しんでもらいたい」とこぼした。データによれば、「集まってくる人のなかに渋谷区民はほとんどいない」という。代々木公園でイベントを催して人の流れを制御する案もあったが、「駅周辺から公園までの動線を作るのが難しい」と断念したことを明かし、「まずは遊びに来る人のモラルとマナーに賭けてみたい」と話した。
◆「経費が国税に認められるかは紙一重」(10月26日、タレントのビートたけしさん)――出演したテレビ番組で。お笑い芸人の徳井義実さんが所得隠しとともに計上した経費の一部を否認されたことについて、「(経費が認められるかどうかは)紙一重だね。衣装代が落ちるかどうかは分からない」と、自らも個人事務所を持つ経験からコメントした。「社員の慰安のための旅行で全員をハワイに連れて行っても、それが経費なのかどうなのか」と首をかしげ、「向こうは税金をいっぱい取るだけだから。腹立たしいっていうと怒られちゃうけど、紙一重なんですよ」と苦笑いした。実際にあった経験として、「腕時計を仕事用に買ったら、税務調査官に『テレビに出ている時にあの時計をしていませんでしたよね』と言われた」と明かした。
~この記事は 「税理士新聞」から許可を頂いて転載しています~
第1645号(11月5日号)