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「API」 押さえておきたいIT用語

「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略で、ソフトウェアやプログラム同士をつなぐインターフェース(接点・境界面)の仕様のこと。
異なるプログラム同士をつなぐ変換器のような役割を果たし、これまで扱うことのできなかったデータ交換や処理が可能になる。

APIの種類は多様だ。
例えばネット上で初めて使うサービスにログインする際には、APIを連携させることで、これまで利用してきたグーグルやLINEなどの既存のアカウントで登録が可能になる。
そのため新しいユーザー情報の入力などの面倒な作業を省略できるほか、ログイン情報は暗号化されているため安全性も確保される。

そのほかにも、グーグルマップで使われているサイト上の所在地情報などもAPIが活用されている。
特に中小企業などのサービス提供者は、フェイスブックやX(旧ツイッター)、グーグル社などセキュリティレベルが高い認証システムを選択することで、認証システムを自社で構築、運用するより開発コストや個人情報管理の面でもメリットがあるといわれている。

ただ、外部の機能に依存が増えれば自社サービスの作動が不安定になることや、提携による維持費が増す可能性もある。
また、利用条件はAPI提供者のプログラム次第で変わるため、企業であっても個人であっても事前にしっかり認識した上で連携することが重要になる。

 

この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。

相模原市の税理士 冨岡弘文税理士事務所

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