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「ボット(BOT)」 押さえておきたいIT用語

ボット(BOT)

ボット(BOT)とは、コンピューター上の処理を自動化するプログラムを指す。
身近な例としては、パソコン上のスケジュール通知機能やスマートフォンのアラーム機能などが挙げられる。
近年、世論の誘導を狙った偽情報の拡散やフォロワー数の水増し、アカウントの乗っ取りなど、SNS上でスパムボットが悪用される事例が増えている。
米大手SNS・ツイッター社の買収を決めた起業家のイーロン・マスク氏は、「買収後にスパムボットを滅ぼす」と表明している。

セキュリティー企業の米インパーバの調べによると、2020年のインターネット通信のうち、ボットによる通信の占める割合は5年間で7ポイント上昇し、26%に上った。SNS上で大量生成された「ボットアカウント」により、政治的発言や商業広告などを行う特定のアカウントのフォロワー数を水増しし、実態よりも支持者が多いと見せかける手法などが目立っているという。
また、ボットによりパスワード入力を自動化し他人のアカウントを乗っ取るケースもある。

近年取り沙汰されることが多くなったゲーム機やスニーカーなどの「高額転売」の手段としてもボットが悪用されている。
ボットによりECサイトの商品が自動で買い占められ、不相当に商品の市場価格が吊り上げられる事例が相次いでいる。

※この記事は「税理新聞」から許可を頂いて転載しています。

税理士 冨岡弘文

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