冨岡会計ブログ(セミナー情報・メディア掲載・税務コラム)

最近の「税」に関するコトバ集

◆「計算能力が高い国民性だから軽減税率がスムーズにいく」(10月1日、麻生太郎財務相)――閣議後の会見で。複数税率の導入によって店頭や経理事務での混乱が起きるとの指摘に対して、「日本の場合、計算能力が極めて高いという国民性だそうなので、スムーズに行けるのではないかと期待している」と楽観視する姿勢を見せた。また「前回の増税時のような大規模な駆け込み需要が起きたという話は聞いていないので、そのあとの反動減も相対的にほぼない」と景気へのマイナス影響についても否定した。その上で10%への増税について、「今後の社会保障制度を持続可能なものにしていくため、どうしても必要だ」と理解を求めた。
◆「総務省の除外継続の決定は到底受け入れられない」(10月3日、千代松大耕・泉佐野市長)――記者会見で。国地方係争処理委員会の勧告を受けたにもかかわらず、「ふるさと納税の審査基準は総務相の裁量に委ねられている」として制度から泉佐野市を除外する決定を維持した総務省に対し、「到底受け入れられない」と不満をあらわにした。「次の段階に進むのであれば司法の場になる」とも述べ、今後の対応として高裁への提訴を示唆した。除外決定を維持した総務省の判断に対して、東京都の小池百合子都知事も「驚きをもって受け止めた。法施行前に遡及して物事を進めると行政が不安定になる」と批判し、大阪府の吉村博文府知事も「今回の決定は総務省のおごり。泉佐野を応援していきたい」とコメントするなど、他の地方自治体からも反発の声が上がっている。
◆「キャッシュレス決済は怖い。情報がいっちゃうんじゃないか」(10月5日、タレントの中居正広さん)――出演した番組で。スマホ決済「PayPay」を体験するという企画で、カメラでクレジットカード情報を読み取ることを知って「えー、それは怖い。カード番号も明確に分かるってことですよね。大丈夫ですか」と不安な様子を見せた。不正利用を懸念する中居さんに「不正利用が確認されれば全額保障される」「保障されているならいいじゃないですか」などと共演者から声がかかったが、「保障はされなくてもいいんです。知らないうちに使われている怖さ」と情報保護の安全性への不安を隠さなかった。。

 

~この記事は 「税理士新聞」から許可を頂いて転載しています~

第1643号(10月15日号)

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