札幌の2026年開催が「かなり厳しい」理由
平昌冬季五輪が数週間前に閉幕したばかりだが、早くも次の五輪招致への動きが始まっている。
3月31日、2022年北京大会の次、つまり26年に開催される冬季五輪の開催地募集が締め切られた。
最終的に7カ国9都市が名乗りを上げ、そのなかには日本の札幌市が含まれている。
札幌市は1972年にも冬季五輪を開催している。
日本だけでなくアジアにとって初の冬季五輪で、年配の方なら「日の丸飛行隊」とも呼ばれたジャンプ競技での表彰台独占や、「銀盤の妖精」と言われ親しまれたジャネット・リン選手などを覚えている人も多いだろう。
開催地に決まれば東京に続いての二度目の招致成功となるが、当の秋元克広市長は「かなり厳しい状況と思っている」とやや自信なげな様子だ。
というのは、先日閉幕した平昌に続き、20年東京、22年北京とアジアでの五輪開催が今後続くためだ。秋元市長も「欧州勢が手を上げてくると厳しい」と懸念していたが、果たして開催地に立候補したのはスイス、カナダ、スウェーデン、イタリア、オーストリア、トルコと欧州ばかりだった。
このメンツのなかで五輪開催を勝ち取るのは難しそうだが、札幌の大逆転はあるのだろうか。
~この記事は『税理士新聞』より許可を頂いて転載しています~