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「全国銀行データ通信システム」 押さえておきたいIT用語

全国銀行データ通信システム(全銀システム)とは、国内の為替取引を行うために銀行間で利用されているオンラインのデータ通信システムのこと。
一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークによって運営されており、1973年に稼働を開始。国内のほとんどの預金取扱金融機関が参加している。

平日日中の取引に対応する「コアタイムシステム」に加えて、2018年10月からは土日祝日の取引にも対応する「モアタイムシステム」が導入されたことにより、現在は全銀システムの年中無休で稼働している。
以来、概ね8年ごとにシステム更改を行っており、19年9月から第7次全銀システムが開始した。

全銀システムは、その中枢である全銀センターのホストコンピューターと各加盟金融機関の事務センターに設置された通信回線で構成される。
大規模な災害等に備えて、ホストコンピューターは東京・大阪に3台ずつの計6台設置され、東京と大阪の両センターでは常にデータの同期が行われている。

10月10日と11日にはシステムトラブルによる銀行間の送金障害が発生したが、全銀システムで一般利用に影響する障害が発生したのは稼働以来、初めてのことだ。
これにより、金融庁は13日に資金決済法に基づき報告徴求命令を出している。

 

この記事は「税理士新聞」の許可を頂き転載しています。

相模原市の税理士 冨岡弘文税理士事務所

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