冨岡会計ブログ(セミナー情報・メディア掲載・税務コラム)

「GPS」 押さえておきたいIT用語

GPS

GPS(Global Positioning System=全地球測位システム)とは、米国が宇宙に打ち上げている「GPS衛星」からの信号を「GPS受信機」で受け取ることにより、GPS受信機を搭載したスマートフォンやパソコン、自動車、飛行機などが地球上のどこに位置しているのか把握できる技術だ。
GPS衛星は地球を取り囲むように約30基が打ち上げられており、複数のGPS衛星から同時に信号を授受することでGPS受信機の正確な位置情報を割り出せるようになっている。

身近な活用例としては、自動車の現在地と目的地への道順を確認できる「カーナビ」や、米グーグルが提供する地図情報サービス「グーグルマップ」、位置情報を利用して遊ぶスマホゲーム「ポケモンGO」などがある。

GPSは米国が軍事用技術として1970年代に開発した。
その後、領空侵犯を理由に旧ソ連が旅客機を撃ち落とした83年の大韓航空機撃墜事件の発生を受け、民間でも利用されるようになった。

米国のGPSに追随して世界各国が類似システムの開発・運用を進めている。
具体例としては欧州連合の「ガリレオ」やロシアの「グロナス」、中国の「北斗」などがある。
日本版のGPSにあたる「準天頂衛星システム」は2018年から4機で運用開始しているが、GPSと併用しなければ正確な位置情報を割り出せないうえ、対応製品が限られているのが現状だ。
23年までに単独でのサービス提供を可能とする計画となっている。

 

この記事は「税理士新聞」から許可を頂き転載しています。

税理士 冨岡弘文

関連記事