冨岡会計ブログ(セミナー情報・メディア掲載・税務コラム)

税理士所感 自分と異なることを尊重する

事務所の顧問先様へ「お知らせ」を毎月発行しています。
冒頭の私の雑多な所感を引用します

お知らせNO93   平成30年11月5日       税理士 冨岡弘文

 

アメリカの大統領が、今の人に決まった時、正直「うわぁ~」と思いましたが、その後の世界では「○○のトランプ」と呼ばれるリーダー達がたくさん誕生しているようです。

先日のブラジル大統領選挙では、マシンガンを構える姿がトレードマークのジャイル・ボルソナ氏が当選しました。
麻薬取り締まりのためには裁判抜きで容疑者を処刑をする、フィリピンの大統領しかり。
既に進んでいる公共事業をいきなり中止する、メキシコの次期大統領しかり。
よその国でも、国内世論が過激になれば、私たちは不安になります。

共通するのは、自分たちの不満についての原因となる「敵」を決めて、国民の敵意を煽ったり、公然と社会の少数派を侮辱することで自らの支持を集めている点です。
このような敵を排除するという精神性は、八百万(やおよろず)の神と共にあるとする日本人の私としては「恐い」という感想です。

 

翻って、最近、不祥事が多発する日本企業では、企業統治(コーポレートガバナンス)が話題になります。
ここで重要なのは少数意見を無視しないこと。
社外取締役などをわざわざ設けるのは、多数意見が必ずしも正しい訳では無いからです。

社外のアドバイザーとして、税理士も研鑽を積まねばと、気を引き締めております。

 

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